「色」というのはセンスや感覚でしか使い方を身につけることができないと思っている人も多いと思うが、そういう人にこそ学んでもらいたい資格。
色のパターンやルールを体系的・理論的に学ぶことによって、センスや感覚だけではなく練習や訓練によって色の感覚を身につけることができる。
デザイン業界では色彩を使いこなすことが必須となっており、プロのデザイナーなどはこの資格を通して色彩を学ぶ人も多い。
また、一般の人でも色を駆使するプレゼン資料などを作成する際には色彩感覚があるとより洗練された資料を作成することができ評価される。
一般の人からプロまで、色というのはどこにでもあるため体系的に学んでおいて損はない。
資格の種類
公的資格
色彩検定試験の受験資格
誰でも受験可能
色彩検定試験の受験料
【UC級】6,000円 【3級】7,000円
【2級】10,000円 【1級】15,000円(各税込み)
申込期間
3月中旬~5月下旬、8月上旬~10月中旬
申込方法
インターネット・郵送・書店
色彩検定試験の受験申込・問い合わせ先
公益社団法人 色彩検定協会
〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル6F
TEL03-5510-3737 URL://https://www.aft.or.jp/
試験日程
【UC級・3・2級】6月下旬 11月中旬
【1級1次】11月中旬 【1級2次】12月中旬
※試験日程は変更になる場合があります
試験地
【UC・3・2・1級1次】全国11エリア:北海道、東北、関東、甲信越、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州、沖縄
【1級2次】札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡
色彩検定試験の試験科目
マークシート方式(一部記述式)。試験の程度と内容は以下のとおり
【UC(色のユニバーサルデザイン)級】
配色における注意点や改善方法を理解している
色が見えるしくみ、ユニバーサルデザイン、色覚の多様性ほか
【3級】以下のような色彩に関する基本的な事柄を理解している
光と色、色の分類と三属性、色彩心理、色彩調和、色彩効果、ファッション、インテリアほか
【2級】3級の内容に加え、以下のような基本的な事柄を理解し、技能をもっている
照明、色名、素色系、配色技法、配色イメージ、ビジュアルデザイン、ファッション、プロダクト、インテリア、エクステリアほか
【1級】
〈1次〉 マークシート方式(一部記述式) 〈2次〉記述式(一部実技)
3・2級の内容に加え、以下の事柄を十分に理解し、技能をもっている
色彩と文化、色の知覚、色彩調和論、ファッションビジネス、プロダクトデザイン、インテリアカラーコーディネーションほか
※【1級1次】合格者は、その後2年間(2回)に限り1次試験が免除される。
なお、全ての級で併願が可能である
色彩検定試験の合格率
【UC級】1,650人、92.0% 【3級】26,056人、74.9%
【2級】11,631人、67.4% 【1級】1,656人、42.9%
色彩検定試験対策の通信講座
あり
この資格をとるメリット
少なからず色に関わる業務で役立つ資格。
そのため、デザイン業界やウェブサイト制作会社などの色彩のプロだけではなく一般の社会人にとっても資料作成や商品企画などにおいてこの資格を取得することによって、適切な色の配置や美的感覚が磨かれ業務の遂行がよりスムーズになる点が期待される。
もちろん、業務上でなくとも私生活においても家具のレイアウトやファッショなどでこの資格を勉強したことが役に立つことは間違いない。
資格取得にかかる費用・期間
1か月~半年(級によって異なる)で月額980円~1480円程度。
資格取得後に有利な業界
アパレルメーカー、建築関連業界やデザイン事務所など様々な企業・業界で活躍できる。
次に取得すべきおすすめの資格
配色に特化したカラーコーディネーター検定やパーソナルカラー検定がおすすめ。
おすすめ勉強法・学習のポイント
2級は3級の内容を広げたものであるため、3級を受験するかどうかに関わらずまずは3級の勉強から始めてみるのがおすすめ。
3級の勉強を最初にすることによって、2級の受験が大幅にしやすくなるのがこの試験の特徴。
独学での合格は可能か
3級は合格率が70%以上と高く、独学でも十分対応できるだろう。
2級以上になると比較的つっこんだ問いがあるため、通信講座やオンライン講座などを利用するのがおススメ。
独学でも合格できる可能性はあるが、自分ですべて準備するとなるとかなりの時間と手間がかかるため、独学はおすすめしない。
その点、通信講座なら試験対策のためのテキスト・教材が用意されていますから、自分のペースで効率よく学習でき、最短合格も可能。
合格の可能性を最大限に高めるためには、1日でも早く試験対策を始めるべき。
まずは通信講座の内容をチェックするところから始めましょう。