ITエンジニアとしての技能や知識の応用力を有することを証明するための資格。
基本情報技術者の上位に位置する資格であり、プロジェクトや戦略立案の担当者として上流工程にも携わる人材となることが期待される。
数年の経験を積んだプログラマやシステムエンジニアなどの受験を想定しているため、未経験者が合格した場合は相当評価される。
資格の種類
国家資格
応用情報技術者試験の受験資格
誰でも受験可能
応用情報技術者試験の受験料
5700円
申込期間
春期:1月中旬から約1か月間
秋期:7月中旬から約1か月間
申込方法
インターネット・郵送
応用情報技術者試験の受験申込・問い合わせ先
独立行政法人 情報処理推進機構
〒113-8663 東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス15F
TEL03(5978)7600 URL=https://www.jitec.ipa.go.jp/
試験日程
春期:4月の第3日曜日
秋期:10月の第3日曜日
※試験日程は変更になる場合があります
試験地
全国主要都市
応用情報技術者試験の試験科目
試験は午前①、午後に②が行われる。出題範囲は、テクノロジ(技術)系、マネジメント(管理)系、ストラテジ(戦略)系の各分野を幅広くカバー
①四肢択一の多肢選択式(150分、80問)
〈テクノロジ系〉基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術
〈マネジメント系〉プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
〈ストラテジ系〉システム戦略、経営戦略、企業と法務
②記述式(150分、11問中5問解答)
〈経営戦略に関すること〉
〈情報戦略に関すること〉
〈戦略立案・コンサルティングの技法に関すること〉
〈システムアーキテクチャに関すること〉方式設計・機能分割 ほか
〈サービスマネジメントに関すること〉サービスマネジメントプロセス ほか
〈プロジェクトマネジメントに関すること〉プロジェクト全体計画 ほか
〈ネットワークに関すること〉
〈データベースに関すること〉
〈組込みシステム開発に関すること〉リアルタイムOS・MPUアーキテクチャ、省電力・高信頼設計・メモリ管理 ほか
〈情報システム開発に関すること〉
外部設計、内部設計、テスト計画・テスト ほか
〈プログラミングに関すること〉アルゴリズム、データ構造 ほか
〈情報セキュリティに関すること〉情報セキュリティポリシ ほか
〈システム監査に関すること〉ITガバナンス、IT統制 ほか
応用情報技術者試験の合格率
23.1%
応用情報技術者試験対策の通信講座
あり
この資格をとるメリット
学生のうちにこの資格を取得すると就職に大きく有利となるケースがみられる。
また、IT企業では資格取得の報奨金や資格手当などが支給されて年収アップにつながることも多い。
さらに、この試験に合格すると中小企業診断士や弁理士、その他の上位IT資格の試験科目の一部免除が認められるため資格取得によるキャリアパスが大きく広がるのが特徴。
資格取得にかかる費用・期間
講座利用で100,000円ほどの費用。目安は半年~1年
資格取得後に有利な業界
ITの応用総合力が備わっている人材としてされるため、IT企業だけではなく一般企業のIT部門などでも大きく有利となる。
次に取得すべきおすすめの資格
ビジネス系に幅を広げたいなら試験科目免除も受けられる中小企業診断士や弁理士などがおすすめ。
IT分野ならプロジェクトマネージャやITストラテジスト試験などがおすすめ。
おすすめ勉強法・学習のポイント
選択式だけじゃなく、記述式の問題も出題されるので問題演習をひたすら行うだけでは記述式で満足のいく解答ができない可能性がある。
テキストを読み流すだけじゃなく、しっかりとポイントを理解した上で人に説明できるぐらいにしておくことが肝となる。
独学での合格は可能か
かなり難易度の高い試験なので、記述式問題に対応するには独力ではかなり不安がある。
半年~1年以内の合格を目指すのであれば、通信講座などを利用して時間を短縮するのが必須。
独学でも合格できる可能性はあるが、自分ですべて準備するとなるとかなりの時間と手間がかかるため、独学はおすすめしない。
その点、通信講座なら試験対策のためのテキスト・教材が用意されているので、自分のペースで効率よく学習でき、最短合格も可能。
合格の可能性を最大限に高めるためには、1日でも早く試験対策を始めるべき。
まずは通信講座の内容をチェックするところから始めよう。