発明や商標登録の権利を守るのが主な仕事。
具体的には、特許や実用新案、意匠、商標を特許庁に出願するのを代行する業務が中心となる。
また、国際出願の業務を行うことも多いためグローバルに活躍でき、幅広い分野での豊富な知識や語学力も必要となる。
取得においては、弁護士や公認会計士並みの難易度となるが知的財産において中心的役割になることができる。
資格の種類
国家資格
弁理士試験の受験資格
誰でも受験可能
弁理士試験の受験料
12000円(特許印紙)
申込期間
3月中旬~4月上旬
申込方法
郵送
弁理士試験の受験申込・問い合わせ先
特許庁 総務部秘書課 弁理士室試験第一班
〒100-8915 東京都千代田区霞が関3-4-3
TEL03(3581)1101
試験日程
【短答式筆記試験】5月中旬~下旬
【論文式筆記試験】必須科目:6月下旬~7月上旬、選択科目:7月下旬~8月上旬
【口述試験】10月中旬~下旬
※試験日程は変更になる場合があります
試験地
【短答式筆記】仙台、東京、名古屋、大阪、福岡
【論文式筆記】東京、大阪
【口述】東京
弁理士試験の試験科目
【短答式筆記】
① 工業所有権(特許・実用新案、意匠、商標)に関する法令
② 工業所有権に関する条約
③ 著作権法および不正競争防止法
【論文式筆記】
短答式筆記試験合格者のみ
〔必須科目〕工業所有権(特許・実用新案、意匠、商標)に関する法令
〔選択科目〕受験願書提出時に下記の6科目から1科目を選択し、その科目の中から1題を選択問題として解答する
① 理工1(機械・応用力学):材料力学、流体力学、熱力学、土質工学
② 理工2(数学・物理):基礎物理学、電磁気学、回路理論
③ 理工3(化学):物理化学、有機化学、無機化学
④ 理工4(生物):生物学一般、生物化学
⑤ 理工5(情報):情報理論、計算機工学
⑥ 法律(弁理士の業務に関する法律):民法
【口述】論文式筆記試験合格者のみ
工業所有権(特許・実用新案、意匠、商標)に関する法令についての口頭試問
弁理士試験の合格率
7.2%(受験者数3587人、合格者数260人)
弁理士試験対策の通信講座
あり
この資格をとるメリット
知的財産分野においては最難関といってもいい国家資格のため、取得すれば就職や転職に有利になるのは間違いない。
また、弁理士は独立開業をする人も多いので実力をつけて一人立ちできるのも魅力。
独立しなくても、転職においてキャリアアップできたり、給料が上がることも多い。
会社内では知的財産関連の部署で働く場合、この資格を取得することによって社内の発言力が大きく変わってくることもある。
資格取得にかかる費用・期間
一般的に、1500時間~2000時間、年数にすると2年~4年ほど。
法律の条文を覚える必要があるため、準備にある程度の時間はかかる。
費用はLECに通った場合は約400000円。
資格取得後に有利な業界
知的財産に関わる業界であれば、弁理士資格は大変有利になる。
資格を活かせる主な場所は、特許事務所や企業の知的財産部になる。
自分で特許事務所を開業する道もあるが、まずは特許事務所や企業に就職して経験を積んでから自分のキャリアアップを考えるのが良い。
資格取得後にTLO(技術移転機関)で働く人もいるし、最近では海外の特許事務所で働く人も増えている。
次に取得すべきおすすめの資格
弁護士や公認会計士、税理士など。
おすすめ勉強法・学習のポイント
弁理士試験は法律科目が中心となる。
そのため、まず最初にやるべきことは条文・判例等を基礎からしっかりと理解して土台をつくることが大切となる。
細かい部分を覚えるよりは、最初は大まかに全体の内容を把握するのが効率的となる。
独学での合格は可能か
独学でも合格できる可能性は少しはあるが、弁理士試験は公認会計士試験や司法試験などと同じように最難関試験のうちの一つであるため、予備校などの講座を受講している人の方が圧倒的に多い。
また、弁理士試験には論文式筆記試験があるので第三者に論文の添削をしてもらうことは必須。
独学の場合、頑張っても短答式試験に合格するのがやっとだろう。
その点、通信講座なら試験対策のためのテキスト・教材が用意されていますから、自分のペースで効率よく学習でき、最短合格も可能。
合格の可能性を最大限に高めるためには、1日でも早く試験対策を始めるべき。
まずは通信講座の内容をチェックするところから始めよう。
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