英文会計の知識がどれだけあるかを証明することができる資格。
グローバルなビジネスや取引が増えている現代では、会計基準を「JGAAP→IFRS」にシフトしている企業も多いため「英語で国際基準の会計を学べる」この資格の重要性が高まりつつある。
英語と会計の両方を学べる「一石二鳥の試験」でもあり、高得点を取れば両方に強みが生まれる。
USCPA(米国公認会計士)にチャレンジするための入門編として受験しておきたい資格でもある。
資格の種類
公的資格
BATIC試験の受験資格
誰でも受験可能
※〈Subject1・2〉、〈Subject1〉のみ、〈Subject2〉のみ、と自由に受験できるが、〈Subject2〉のみを受験する場合は、〈Subject1〉で320点以上(アカウンタントレベル)を取得していることが必要
BATIC試験の受験料
【Subject1・2】10340円
【Subject1】のみ5500円
【Subject2】のみ8140円
申込方法
インターネット・電話
BATIC試験の受験申込・問い合わせ先
東京商工会議所 検定センター
TEL03(3989)0777(土日・祝休日・年末年始を除く10:00~18:00)
URL=https://www.kentei.org/
試験日程
7月下旬、12月中旬
※試験日程は変更になる場合があります
試験地
全国各地
BATIC試験の試験科目
マークシート方式による選択問題と記述問題が英語で出題され、総合点数および称号で修得レベルを認定し、合否の認定は行わない
【Subject1(英文簿記)】全受験者必須、配点400点
英文会計の基礎を理解し、英語で帳簿を作成・説明できる
【Subject2(国際会計理論)】
受験者の修得レベルに応じて任意、配点600点
国際会計理論を理解し、国際的基準による決算書の作成・分析ができる
〈ブックキーパーレベル〉得点200~319点
基本的な会計取引を英語で理解できる(200点未満の場合は称号は付与されず、得点のみ認定される)
〈アカウンタントレベル〉得点320点~699点
ブックキーパーに対する簡単な指示、英語による会計帳簿の記帳および管理ができる
〈アカウンティングマネジャーレベル〉得点700~879点
国際会計理論と国際的基準(国際財務報告基準〈IFRS〉)の基本的な部分を理解し、月次および年度の会計報告ができ、適切な決算修正仕訳、精算表、基本的な財務諸表の作成ができる
〈コントローラーレベル〉得点880~1000点
国際会計理論と国際的基準(国際財務報告基準〈IFRS〉)を理解し、国際的基準での財務諸表の作成、分析および国内基準からの組替えができ、会計手続き、会計方針の策定とその推進ができる
BATIC試験の合格率
合格率はなく、点数に応じてレベル認定がされる
BATIC試験対策の通信講座
あり
この資格をとるメリット
英語と会計を同時に勉強できるところがメリットであり、さらにIFRSについて学べるというのも大きい。
また、比較的平易な英文を読み進めていく点がTOEICのリーディング問題と似ているのでTOEICの点数アップにもつながりやすい。
高得点をとってアカウンタントレベルやコントローラーレベルに認定されれば外資系企業などでの評価も期待できる。
資格取得にかかる費用・期間
2万円~8万円で約5か月程度が目安
資格取得後に有利な業界
経理部門において有利になりやすいため、ほぼどの業界でも評価されうる。
特に、国際事業や英語に関わる業務をしている企業などは英文会計を求めるところが多いため有利となる。
外資系企業、コンサルティングファーム、投資銀行のファイナンス部門などで学んだ知識を活かせることが多い。
次に取得すべきおすすめの資格
上位資格にあたるUSCPAの受験を考えることを強くおススメする。
専門性よりも英語に興味が湧いたのであれば、TOEICで高得点を狙うのも良い。
おすすめ勉強法・学習のポイント
主に英文簿記と会計理論に分かれているが、英文簿記の方は計算ができるように毎日少しずつでもいいので触れておくこと。
会計理論の方は暗記で対応できる部分も多いため、簿記の基礎が固まった後に手をつけてもよい。
独学での合格は可能か
英文と会計を両方学べる試験であるが、英語か会計の初心者の人は理解にかなり時間がかかってしまう面もある。
また、学習経験者でもアカウンティングマネジャー以上のレベルを狙うのであれば独学ではきつい部分も出てくるだろう。
独学でも高得点がとれる可能性は若干あるが、自分ですべて準備するとなるとかなりの時間と手間がかかるため、独学はおすすめしない。
その点、通信講座なら試験対策のためのテキスト・教材が用意されているので、自分のペースで効率よく学習でき、最短合格も可能。
少しでも高得点が取れる可能性を最大限に高めるためには、1日でも早く試験対策を始めるべき。
まずは通信講座の内容をチェックするところから始めよう。