企業で働く社会人にとって最低限必要な法律知識を学べるこの資格は、社会人としての必須スキルとも言える。
部門・業種に関係なく法律の基礎を身につけることができるため、多くの企業において評価されている。
コンプライアンスの意識が昨今の企業でますます強くなっている現代では、この資格を取得することは会社からの評価のみならず自分の自信や職務遂行の上でのリスク回避にもつながる汎用性のある資格。
資格の種類
公的資格
ビジネス実務法務検定試験の受験資格
【3・2級】誰でも受験可能
【1級】2級合格者
ビジネス実務法務検定試験の受験料
【3級】4,000円
【2級】6,000円
【1級】10,000円(各税別)
申込期間
【3・2級】4月中旬~5月中旬、9月下旬~10月下旬
【1級】9月下旬~10月下旬
申込方法
インターネット・電話
ビジネス実務法務検定試験の受験申込・問い合わせ先
東京商工会議所 検定センター
TEL03(3989)0777 (土日・祝休日・年末年始を除く10:00~18:00)
URL=https://www.kentei.org/
試験日程
【3・2級】6月下旬 12月上旬
【1級】12月上旬
※試験日程は変更になる場合があります
試験地
全国各地
ビジネス実務法務検定試験の試験科目
【3級】マークシート方式による選択問題
① ビジネス実務法務の法体系
② 企業取引の法務
③ 債券の管理と回収
④ 企業財産の管理と法律
⑤ 企業活動に関する法規制
⑥ 企業と会社のしくみ
⑦ 企業と従業員の関係
⑧ ビジネスに関連する家族法
【2級】マークシート方式による選択問題
① 企業取引の法務
② 債券の管理と回収
③ 企業財産の管理・活用と法務
④ 企業活動に関する法規制
⑤ 株式会社の組織と運営
⑥ 企業と従業員の関係
⑦ 紛争の解決方法
⑧ 国際法務(渉外法務)
【1級】共通・選択とも論述問題
〈共通問題〉
民法および商法を中心に全業種に共通して発生する法律実務問題
〈選択問題〉
特定業種に関連する一定の法律、事例による実務対応能力を試験する(取引上のトラブルを処理、取引関係に立たない第三者とのトラブルを処理、法務関係の上司や弁護士などの専門家に法的トラブルの顛末・処理方法を報告 ほか)
ビジネス実務法務検定試験の合格率
【3級】19,808人、79.3%
【2級】13,729人、42.0%
【1級】509人、11.0%
※2018年度
ビジネス実務法務検定試験対策の通信講座
あり
この資格をとるメリット
就職や転職、給料のアップなどが期待できる。
特に、法律実務を幅広く学ぶのがこの資格の最大の特徴なので企業内で法律を駆使する部門では昇進の条件になっているところも多い。
キャリアアップを狙う人にとっては、1級を取得することで法務部門などに異動したりできる可能性も出てくる。
資格取得にかかる費用・期間
約半年ぐらいの期間で月額1700円程度が目安
資格取得後に有利な業界
法律実務の基礎を身につけられる資格のため、どの業界においても必須であり有用である。
次に取得すべきおすすめの資格
さらなるステップアップを望むのであれば、司法書士、行政書士、弁理士などが出題範囲が重なる部分もあるので取り組みやすい。
おすすめ勉強法・学習のポイント
級にもよるが、出題範囲はかなり広く膨大なため基本的な部分をしっかりと理解して土台をつくるようにすることが重要。
この試験の場合は過去問をベースに出題される傾向があるため、過去問を解いて自信をつけていくのが合格への最短距離になる。
一つ一つの法律に対して、深く学ぶよりは幅広くポイントを押さえた学習をすることが大事になる。
独学での合格は可能か
試験範囲が広く膨大なので幅広く基本を押さえることが重要となるが、なかなかポイントを抑えての学習は独学では判断がつきにくい部分が多い。
過去問を中心に学習していくことで、合格の可能性を高くすることはできるが体系的学べる環境を用意しておくことをおすすめしたい。
独学でも合格できる可能性はあるが、自分ですべて準備するとなるとかなりの時間と手間がかかるため、独学はおすすめしない。
その点、通信講座なら試験対策のためのテキスト・教材が用意されているので、自分のペースで効率よく学習でき、最短合格も可能。
合格の可能性を最大限に高めるためには、1日でも早く試験対策を始めるべき。
まずは通信講座の内容をチェックするところから始めよう。