高圧ガス製造保安責任者は、高圧ガスの製造所において製造過程の管理をし火災事故などを防ぐ重要な役割を担う。
国家資格であり、各事業所において必ず資格保有者がいなければならない。
ガスを扱う業務のため、ミスが許されず責任のある職務となるがそれだけに資格保有者の需要や評価は高く重宝される。
役割によって、保安管理技術者、保安主任者、保安係員に細分化されている。
資格の種類
国家資格
高圧ガス製造保安責任者試験の受験資格
誰でも受験可能
※免状の種類は9種類で、試験合格ののち、甲種化学、甲種機械、第一種冷凍機械は経済産業大臣に、それ以外は都道府県知事に申請して交付を受ける。ただし、保安責任者等になるためには、所定の実務経験が必要
高圧ガス製造保安責任者試験の受験料
【甲種化学】【甲種機械】【第一種冷凍機械】各13,000円
(インターネット申請の場合:12,400円)
【乙種化学】【乙種機械】【第二種冷凍機械】各9,000円
(インターネット申請の場合:8,500円)
【丙種化学(特別・液石)】【第三種冷凍機械】各8,400円
(インターネット申請の場合7,900円)
申込期間
8月中旬~9月上旬
申込方法
郵送、インターネット
高圧ガス製造保安責任者試験の受験申込・問い合わせ先
高圧ガス保安協会 試験センター
〒105-8447 東京都港区虎ノ門4-3-13 ヒューリック神谷ビル
TEL03-3436-6106
URL=https://www.khk.or.jp
試験日程
11月中旬
※試験日程は変更になる場合があります
試験地
【甲種】【第一種冷凍機械】札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、高松ほか
【乙種】【丙種】【第二・第三種冷凍機械】47都道府県
高圧ガス製造保安責任者試験の試験科目
・高圧ガス保安法に係る法令 ・保安管理技術 ・学識
【甲種化学】高度な保安管理技術と高度な応用化学
【甲種機械】高度な保安管理技術と高度な機械工学
【乙種化学】通常の保安管理技術と通常の応用化学
【乙種機械】通常の保安管理技術と通常の機械工学
【丙種化学(液石)】保安管理技術と通常の応用化学、基礎的機械工学
【丙種化学(特別)】基礎的保安管理技術と基礎的応用化学・機械工学
【第一種冷凍機械】高度な保安管理技術と通常の応用化学・機械工学
【第ニ種冷凍機械】通常の保安管理技術と基礎的応用化学・機械工学
【第三種冷凍機械】初歩的保安管理の技術(2科目のみ)
※所持する資格や協会の講習により、試験科目が一部免除される
高圧ガス製造保安責任者試験の合格率
【甲種化学】58.7%
【甲種機械】52.3%
【乙種化学】46.2%
【乙種機械】36.9%
【丙種化学(液石)】35.1%
【丙種化学(特別)】54.7%
【第一種冷凍機械】64.9%
【第ニ種冷凍機械】49.1%
【第三種冷凍機械】48.1%
高圧ガス製造保安責任者試験対策の通信講座
あり
この資格をとるメリット
可燃性や毒性のものがある高圧ガスを扱う業務になるため、とても注意しなければならない。
その反面、資格取得者に対する信頼や需要はかなり厚く責任とやりがいの両方を感じられる職種であり人々の役に立っているという満足感も得ることができる。
ポジションや経験などによってはかなりの高収入を狙える資格でもあるので、技術系の職種の中でも人気は高め。
資格取得にかかる費用・期間
約4か月で26,400円程度
資格取得後に有利な業界
高圧ガスの製造・取扱いをしているほぼすべての企業
次に取得すべきおすすめの資格
高圧ガス販売主任者や高圧ガス移動監視者などを取得するとさらに業務の幅が広がる。
おすすめ勉強法・学習のポイント
専門的な用語が頻出される試験のため、テキストで一通り用語に慣れておきながら問題集を繰り返して解くのがスムーズな勉強方法となる。
記述式でも出題される試験のため、正確な理解を心がけて練習問題の段階から本試験さながらに解答することも大切。
独学での合格は可能か
専門的な用語が多く、記述式なのでしっかりと理解することが必要なため周りに質問できる状況を用意しておくことが重要。
予備校の通信講座などを利用すると、一人で勉強して遠回りにならずに済むだろう。
独学でも合格できる可能性はあるが、自分ですべて準備するとなるとかなりの時間と手間がかかるため、独学はおすすめしない。
その点、通信講座なら試験対策のためのテキスト・教材が用意されているので、自分のペースで効率よく学習でき、最短合格も可能。
合格の可能性を最大限に高めるためには、1日でも早く試験対策を始めるべき。
まずは通信講座の内容をチェックするところから始めましょう。