特殊技術者になることができるボイラー技士は非常に人気が高い。
所定の蒸気ボイラーや温水ボイラーを扱うのが主な業務で、施設の規模に応じてボイラー技士が取り扱える範囲は異なってくる。
具体的には、2級は一般に設置されている製造設備や冷暖房などのエネルギー源としてボイラーを取り扱う。
1級になると工場や事務所、病院などで活躍できる。
さらに特級を取得すると大規模な工場のエネルギー源としてボイラーを取り扱う数少ない人材となる。
資格の種類
国家資格
ボイラー技士試験の受験資格
【2級】誰でも受験可能(ただし、本人確認証明書の添付が必要)
合格後に免許の申請を行う際、免許交付要件として、以下であることを証明する書類の添付が必要(満18歳に満たない者には免許証は交付されないので、18歳になってから申請を行う)
・大学、高専または高校のボイラーに関する学科を修めた卒業者で、ボイラーの取り扱いについて3ヶ月以上実地修習を経た者
・ボイラーの取り扱いについて6か月以上実地修習を経た者
・ボイラー実技講習を修了した者
【1級】
・2級ボイラー技士免許を受けた者
・大学、高専、高校または中等教育学校でボイラーに関する学科を修めた卒業者で、1年以上の実地修習を経た者
・海技士(機関3・2・1級)免許を受けた者ほか
【特急】
・1級ボイラー技士免許を受けた者
・大学、高専でボイラーに関する講座または学科を修めた卒業者で、その後2年以上の実地修習を経た者
・海技士(機関2・1級)免許を受けた者ほか
※合格後に免許の申請を行う際、2級もしくは1級ボイラー技士免許を受けた者は「ボイラー取扱い実務経験従事証明書」の添付が必要
ボイラー技士試験の受験料
6,800円(非課税)
申込期間
試験日の2か月前~2日前(郵送の場合は14日前)まで
申込方法
郵送・センター窓口へ持参
ボイラー技士試験の受験申込・問い合わせ先
公益財団法人 安全衛生技術試験協会
〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9F
TEL03-5275-1088
URL=https://www.exam.or.jp/
試験日程
【2級】毎月1,2回程度
【1級】年7回 【特級】10月上旬
※試験日程は変更になる場合があります
試験地
北海道(恵庭)、東北(岩沼)、関東(市原)、中部(東海)、近畿(加古川)、中国四国(福山)、九州(久留米)の各安全衛生技術センター
ボイラー技士試験の試験科目
各級とも科目は共通だが、範囲及び内容はそれぞれ異なる
・ボイラーの構造
・ボイラーの取扱い
・燃料・燃焼
・関係法令
ボイラー技士試験の合格率
【2級】25,601人、55.8% 【1級】5,071人、58.2%
【特級】474人、25.7%
ボイラー技士試験対策の通信講座
あり
この資格をとるメリット
ボイラー技士は、ボイラー取扱いの独占業務となるため資格保有者でなくてはならない。
そのため、資格保有者に対する企業からの評価はとても高い。
さらに、熱源を用いる現場において法律的に資格が不要な現場であったとしても資格保有者を求める傾向も強く独占業務でなくとも需要は高くなってきている。
手に職をつけられるこの資格を取得するメリットは大きいと言える。
資格取得にかかる費用・期間
4か月~8か月ほどで23,100円程度。
資格取得後に有利な業界
ボイラーの取り扱いに従事する企業や業界のほぼすべて
次に取得すべきおすすめの資格
ボイラー整備士やボイラー溶接士を取得することで、ボイラー周りの業務をすべて独占できる。
おすすめ勉強法・学習のポイント
2級・1級ともに択一式の問題であるため、過去問を中心にやり込むことで合格率が着実にアップしていく。
出題パターンも比較的決まっているため、勉強時間と成果が比例しやすい資格。
ただ、択一式でも選択肢の微妙な違いで間違うことも多いため理解しながら問題を解いていき間違ったところはテキストでしっかりと復讐することが必要。
独学での合格は可能か
択一式ではあるが、やみくもに問題をやり込んでいるだけでは試験本番で足をすくわれる可能性が高い。
通信講座や予備校などでしっかりと勉強して1発合格を目指す方が最短距離になるだろう。
独学でも合格できる可能性はあるが、自分ですべて準備するとなるとかなりの時間と手間がかかるため、独学はおすすめしない。
その点、通信講座なら試験対策のためのテキスト・教材が用意されているので、自分のペースで効率よく学習でき、最短合格も可能。
合格の可能性を最大限に高めるためには、1日でも早く試験対策を始めるべき。
まずは通信講座の内容をチェックするところから始めよう。