主な役割は、購入者の医薬品の選択を支援し適切な使用方法について現在の購入者の状況にあわせて情報提供や相談対応を行うこと。
登録販売者になると、一般に使用されているほとんど(約9割)の市販薬の販売を行うことができるようになる。
登録販売者はドラッグストアだけでなく、スーパーやコンビニ、ディスカウントショップなどで需要が広がっている。
資格の種類
国家資格
登録販売者試験の受験資格
誰でも受験可能
登録販売者試験の受験料
各都道府県により異なる(詳細は各都道府県薬務主管課へ)
東京都の場合:13,600円
登録販売者試験の受験申込・問い合わせ先
各都道府県の薬務主管課
試験日程
各都道府県により異なる(詳細は各都道府県薬務主管課へ)
※試験日程は変更になる場合があります
試験地
各都道府県(詳細は各都道府県薬務主管課へ)
登録販売者試験の試験科目
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)
医薬品概論(医薬品の本質、医薬品のリスク評価、健康食品)、医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因(不適正な使用と有害事象、小児・高齢者等への配慮ほか)、適切な医薬品選択と受診勧奨、薬害の歴史
・人体の働きと医薬品(20問)
人体の構造と働き、薬が動く仕組み(薬の生体内運命、薬の体内での働き、剤形ごとの違い・適切な使用方法)、症状からみた主な副作用
・主な医薬品とその作用(40問)
精神神経に作用する薬(かぜ薬、解熱鎮痛薬、眠気を促す薬、眠気を防ぐ薬ほか)、呼吸器官に作用する薬、胃腸に作用する薬、心臓などの器官や血液に作用する薬、排泄に関わる部位に作用する薬、婦人薬、内服アレルギー用薬、鼻に用いる薬、眼科用薬、皮膚に用いる薬、歯や口中に用いる薬、禁煙補助剤、滋養強壮保健薬、漢方処方製剤・生薬製剤、公衆衛生用薬(消毒薬、殺虫剤、忌避剤)、一般用検査薬(尿糖・尿タンパク検査薬、妊娠検査薬)
・薬事関係法規・制度(20問)
医薬品・医療機器等の品質・有効性および安全性の確保等に関する法律の目的等、医薬品の分類・取り扱い等(医薬品の定義と範囲、医薬部外品・化粧品・保険機能食品等ほか)、医薬品の販売業の許可、医薬品販売に関する法令遵守
・医薬品の適正使用・安全対策(20問)
医薬品の適正使用情報、医薬品の安全対策、医薬品の副作用等による健康被害の救済、一般用医薬品に関する主な安全対策、医薬品の適正使用のための啓発活動
登録販売者試験の合格率
約40%
登録販売者試験対策の通信講座
あり
この資格をとるメリット
この資格を取得することによって、今までは薬剤師しか医薬品を販売できなかったが登録販売者も薬剤師の代わりに医薬品の販売を行うことができるようになる。
また、店舗管理者として開業することもできるようになった。
この資格は需要の高さや勤務地の多さから、転職や就職の際に有利となるケースも多い。
さらに、一般の薬に対してかなり詳しくなるため私生活においても家族や身近な人に対して安全に薬を飲めるように助言できることも大きい。
資格取得にかかる費用・期間
3ヶ月~4か月ほどで、月額980円~1480円の費用が目安。
資格取得後に有利な業界
一般医薬品を扱う企業、ドラッグストア、スーパー、ディスカウントストア、コンビニなど。
次に取得すべきおすすめの資格
調剤事務管理士、または時間や資金に余裕があるなら薬剤師を目指すのが良い。
おすすめ勉強法・学習のポイント
マークシート方式で出題されるため、問題集をやり込んでパターンを覚え込むぐらい勉強するのが良い。
また、試験問題は全国共通ではなく都道府県別に異なっているので自分が受験する都道府県の過去問を入手して効率よく学習することをおススメする。
独学での合格は可能か
合格率は平均して40%程度のため、決して難しい試験というわけではない。
とはいえ、一朝一夕で合格できる内容でもないのでそれなりにまとまった勉強時間が必要となる。
通信講座など体系的に勉強できる環境を用意することで合格までのスピードを早めることができる。
独学でも合格できる可能性はあるが、自分ですべて準備するとなるとかなりの時間と手間がかかるため、独学はおすすめしない。
その点、通信講座なら試験対策のためのテキスト・教材が用意されていますから、自分のペースで効率よく学習でき、最短合格も可能。
合格の可能性を最大限に高めるためには、1日でも早く試験対策を始めるべき。
まずは通信講座の内容をチェックするところから始めましょう。