建築現場における施工管理のスペシャリスト。
鉄筋工事、大工工事、内装仕上工事など建築の核となる各工程の現場主任または監理技術者として活躍できる資格。
施工計画から安全管理まで任せられる施工管理の中心的な役割を担うためやりがいは大きい。
2級所持者は中規模工事、1級は大規模工事を扱うことができる。
資格の種類
国家資格
建築施工管理技士試験の受験資格
学歴・資格に応じた以下の所定の実務経験者。
（）内は指定学科（土木工学・都市工学・衛生工学・建築学などに関する学科）以外の卒業者の場合
【2級】
・大学卒業者は1年以上（1年6か月）以上
・短大・高専卒業者は2年（3年）以上
・高校卒業者は3年（4年6か月）以上
・そのほかの者は8年以上 ほかに躯体、仕上げは技能士の資格を有する者
※17歳以上なら誰でも学科試験のみ受験できる。合格者は、有効期間内に所定の受験資格を満たすと学科試験免除で実地試験を受験できる
【1級】
下記の年数には指導監督的実務経験年数を1年以上含むこと
・大学卒業者は3年（4年6か月）以上
・短大・高専卒業者は5年（7年6か月）以上
・高校卒業者は10年（11年6か月）以上
・その他の者は15年以上
・2級建築施工管理技術検定合格後5年以上ほか
※学歴・資格に応じた受験資格の詳細はホームページ参照
建築施工管理技士試験の受験料
【2級】〈学科・実地〉9,400円、〈学科・実地のみ〉各4,700円
【1級】〈学科〉9,400円、〈実地〉9,400円
申込期間
【2級】〈学科・実地〉7月上旬～中旬
〈学科のみ〉前期：2月上旬～中旬、後期：7月上旬～中旬
〈実地のみ〉7月上旬～中旬
【1級】2月上旬～中旬
申込方法
再受験者は公式ウェブサイトもしくは郵送、初受験者は郵送のみ
建築施工管理技士試験の受験申込・問い合わせ先
一般財団法人 建設業振興基金 試験研修本部
〒105-0001 東京都港区虎ノ門4－2－12 虎ノ門4丁目MTビル2号館6F
TEL03-5473-1581
URL=http://www.fcip-shiken.jp/
試験日程
【2級】〈学科・実地〉〈実地のみ〉11月の第2日曜日 〈学科のみ〉前期：6月の第2日曜日
後期：11月の第2日曜日
【1級】〈学科〉6月の第2日曜日 〈実地〉 10月の第3日曜日
試験地
札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇（会場確保の都合上、周辺都市で実施する可能性もあり）
建築施工管理技士試験の試験科目
【2級】学科：建築学等、施工管理法、法規 実地：〈建築〉施工管理法、〈躯体〉躯体施工管理法、〈仕上げ〉仕上施工管理法
【1級】学科：建築学など、施工管理法、法規 実地：施工管理法
建築施工管理技士試験の合格率
【2級】〈学科〉28,888人、25.9％ 〈実地〉24,131人、25.2％
【1級】〈学科〉25,198、36.6% 〈実地〉15,145人、37.1％
建築施工管理技士試験対策の通信講座
あり
この資格をとるメリット
建築施工管理の分野において活躍できるのは建築士と建築施工管理技士のどちらかになり、資格保有者にほぼ独占されている。
そのため、1級は特に難易度が高いが建築施工管理技士の資格を取得すれば現場における施工管理のスペシャリストとして業務を独占的に行うことができるようになり非常に重宝されるだろう。
また、この試験を取得すると大学を卒業していない人でも建築分野において大学院を受験できるようになる。
資格取得にかかる費用・期間
期間は数か月～1年ほどが目安となり、9800円～25000円ぐらいの費用がかかる。
資格取得後に有利な業界
工事会社やゼネコンなど、施工管理を行っている企業。
次に取得すべきおすすめの資格
建築施工管理技士が施工管理に重点を置いた資格なのに対して、建築士は設計監理に重点を置いている。
そのため、この資格取得後は建築士を目指すことで設計にも精通することになり設計から施工管理まですべてを担うことができキャリアにおいて大幅なレベルアップになる。
おすすめ勉強法・学習のポイント
この資格は、施工経験記述問題が論文形式で出題されるため予備校の通信講座などで第3者に答案を添削してもらうことが非常におすすめ。
また、建築施工管理技士は他の管理技士試験に比べて職種の幅も広く複雑な設問も多いため添削目的だけでなくとも予備校の問題集やテキストを理解しながら学習を進めていく方が効率的。
独学での合格は可能か
学科と実地の２つの試験があるため1級だけでなく、2級においても自分だけで勉強するとなると混乱してしまうことも多い。
独学では論文やひねった問題に対処できないことが多い試験。
そのため、自分ですべて準備するとなるとかなりの時間と手間がかかるため独学はおすすめしない。
その点、通信講座なら試験対策のためのテキスト・教材が用意されているので、自分のペースで効率よく学習でき、最短合格も可能。
合格の可能性を最大限に高めるためには、1日でも早く試験対策を始めるべき。
まずは通信講座の内容をチェックするところから始めましょう。